遠州好み天正16年、大和郡山城内で開かれた関白秀吉の歓迎茶会で、10才の折利休に出会い茶に目覚める。15才で古田織部の弟子となり、偉大な二人の茶人から学んだ茶道の系譜を引継き、やがて独自の世界を開く。 『中興名物』の選定、遠州好み窯といわれる高取、志戸呂、丹波、膳所などの茶陶の指導にもあたり、自らの意匠による茶道具の注文を行った。それは遠州切形と呼ばれ、型・色・陶土質まで細やかな指導がされている。 その好みを代表するものとして、面取・瓢箪・耳付・前押・七宝文・菱・箆どり等が挙げられ、茶入・茶碗はもとより、茶道具全般の多岐にわたっている。 |
宝珠 香合高さ4.6・ 左右口径16.2・ 胴径7.0・ 底径5.5 |